【保存版】屋上防水の種類って？防水工事の施工方法
屋上防水が分からない人の為に紹介する記事です
屋上防水は、建物の屋上部分を雨水や湿気から保護する為の防水工事のことを指します。建物の屋上は、風雨や日光によって特にダメージを受けやすく、雨漏りや劣化のリスクが高い箇所です。屋上防水は、これらの問題を防ぐ為に行われるのが一般的です。また、きちんと屋上防水を行うことで建物を綺麗に長く使用できるように、ぜひ記事を読んで皆さんの今後に役に立てたら嬉しいと思います。主に屋上防水が見られる箇所は、平らな屋根で施工されマンションや学校などで屋上防水が施工されているので、ぜひ覚えておいてください。
屋上防水の具体的な工法や材料は様々ありますが、屋上防水は一般的には以下の手順で施工されます。
1.下地処理
2.防水材料の選定
3.防水層の形成
4.仕上げ作業
屋上防水の下地処理
下地処理は屋上防水において最初の重要なステップであり、屋上の下地を均一で適切な状態に整える作業です。下地処理の目的は、平坦性の確保や汚れやコンクリートの処理、ひび割れの補修などが挙げられます。屋上防水を行う際には準備段階として屋上防水の施工箇所を綺麗にしたり、補修するなど必要に応じて修正してから屋上防水に入ります。また、適切な下地処理を行うことで防水層の耐久性や防水効果を高めることができます。屋上防水を行う際には専門の施工業者に依頼して、適切な下地処理が行われることを確保しましょう。
次に行う防水材料の選定は的確に行う
屋上防水の防水材料の選定は、次の手順や要素を考慮して行われます。まず最初に行うのが屋上の用途と条件の評価です。 屋上の用途や環境条件を評価し必要な防水性能や耐久性、耐候性などの要求事項を明確にします。屋上が歩行可能な場合や設置物がある場合など使用状況によって必要とされる特性が異なる場合があるので注意してください。
次に行うのが防水材料の特性と適合性の確認を行うことです。防水材料の特性や性能を評価し、対象の屋上の要求事項に適合するかどうかを確認します。ここで重要な要素は、材料の柔軟性や耐久性、耐候性や接着性、耐化学性などです。また、屋上の形状や素材に合わせて適切な材料を選ぶ必要があります。最後の工程が製品の比較と選択です。複数の防水材料を比較して性能や特性、コストなどの観点から最適な材料を選択します。
屋上防水の場合、一般的にはシート状の防水材料や液体のコーティング材料が使用されます。製品の技術データや施工事例、専門家の意見などを参考にしながら対象の屋上に最も適した材料を選ぶことが重要です。
屋上防水の防水材料の選定は、屋上の特性や要求事項、材料の特性や性能、施工性やメンテナンス性、規格や基準の遵守などを総合的に考慮しながら行われます。専門家のアドバイスを活用しながら最適な防水材料を選ぶことで、耐久性の高い屋上防水を実現することができます。屋上防水を行う前に施工者などから現場を見てもらい、現在の状況や材料の選定なども聞くようにしましょう。
屋上防水の防水層の形成とは
屋上防水で最初に行うのが下地処理です。 屋上の下地を適切に処理し平坦かつ清潔な状態にしていきます。これには汚れや障害物の除去、ひび割れや凹凸の補修、下地の均一性の確保などが含まれます。次に行うのが下地のプライマー処理で、下地にプライマーを塗布します。プライマーは下地と防水材料の密着性を高める役割を果たし、防水層の耐久性を向上させます。その後に行うのは施工は防水材料の塗布です。
選ばれた防水材料を指定の厚さで塗布します。一般的には、液体状の防水材料を使用しローラーやブラシ、スプレーヤーなどの適切な方法で均一に塗布します。さらに、防水材料を複数回にわたって塗り重ねることで、耐久性や防水効果を向上させていきます。その後に継ぎ目処理を行います。最後に防水層の継ぎ目や接合部分を適切に処理するのが一般的です。
これにはシームテープや接着剤を使用して、継ぎ目を密封するなどが含まれるので覚えておいて下さい。継ぎ目処理は防水層の一体性を確保するために重要な工程です。そして、最後の工程である防水層の仕上げです。必要に応じて防水層の上に仕上げ層を追加することがあります。これにはトップコートや防滑材の塗布、屋上緑化の施工などが含みます。仕上げ層は防水層を保護し、耐候性や耐久性を向上させる役割があります。
以上の手順を適切に実施することで、屋上防水の防水層が形成されます。また、この作業は専門的な技術と経験を要する為、専門の防水業者や施工者による施工が推奨されますので、個人では行わないようにしましょう。
屋上防水の仕上げ作業
屋上防水の最後の工程で仕上げ作業があります。6つありますので簡単に説明していきます。
表面の清掃
初めに行うのが屋上防水の表面を徹底的に清掃します。これには、埃、汚れ、油脂、既存の防水材料の残留物などの除去が含まれます。また、清掃は高圧洗浄機や専用の洗浄剤を使用して行われるのが一般的です。
補修と平坦化
もし屋上防水にひび割れや欠損がある場合は、ひび割れや欠損の箇所を修復します。補修には専用の補修材料やパテが使用され表面を平坦に整えます。平坦な表面は後続の作業において防水材料の均一な塗布を可能にします。
プライマーの塗布
プライマー（下地処理剤）を屋上防水の表面に塗布します。このプライマーは防水材料の密着性を高める役割を果たし、さらに良好な接着を促進します。ここでは適切なプライマーが選ばれ均一に塗布されます。
防水材料の塗布
選ばれた防水材料が屋上防水の表面に塗布されます。塗布方法は材料によって異なりますが、ローラーやブラシを使用して均一に塗り広げることが一般的です。そして、応じて複数回の塗布が行われ防水層の厚みを確保します。
仕上げ塗装
防水材料が完全に乾燥した後に仕上げ塗装が行われます。仕上げ塗装は外観の美観を向上させるために行われ、建物のデザインや要件に応じた色や仕上げが選ばれます。もちろんのことですが塗装は均一かつ適切な厚みで行われます。
保護層の設置
最後に、屋上防水の表面に保護層が設置されます。保護層は防水材料を外部の環境要素から保護し、耐久性を向上させる役割を果たします。保護層は塗布またはシート状の材料として使用され、表面を保護します。保護層は通常、紫外線、風、雨、汚れ、化学物質などからの防水材料の劣化や損傷を防ぐ目的で施されます。
このように屋上防水の仕上げ作業だけでも沢山の工程があり、これらを行うことで屋上防水が完了とも言えます。また、屋上防水の仕上げ作業を行うことで建物を湿気や雨水などから保護する役割が果たされます。
屋上防水の種類
屋上防水には様々な種類の防水工法があります。一例を挙げると、シート防水、塗膜防水、アスファルト防水など様々な屋上防水の施工があります。それでは屋上防水の種類を簡単に説明していきます。
シート防水
シート防水は防水材料としてシート状の膜を使用する方法です。建物の屋根や壁、床などの防水に広く利用されています。シート防水には主に「塩ビシート防水」と「ゴムシート防水」の2つの主要なタイプがあります。
塩ビシート防水
塩ビシート防水は、塩化ビニール樹脂製のシートを使用して行われる防水方法です。特に、塩ビシートは柔軟性に富み、耐久性や耐候性があります。一般的に、塩ビシートは軽量で取り扱いが容易であり屋上や地下構造物、プールなど様々な場所で使用されます。塩ビシートはシート同士を溶かし合わせることで接合されて、シーリング材を使用し接続部分や突起物の処理が行われます。
ゴムシート防水
ゴムシート防水は合成ゴム製のシートを使用して行われる防水方法です。ゴムシートは柔軟性があり伸縮性に優れている為、屋上や地下構造物、プールなどの防水に適しています。ゴムシートは接着剤や熱を用いて接合され、シーリング材を使用して接続部分や突起物の処理が行われます。ゴムシートは耐候性や耐薬品性があり、長期間にわたって防水効果を発揮します。
塗膜防水
屋上防水の中で塗膜防水は一つの工法です。塗膜防水は、液体状の防水材を屋上の表面に塗布することで、防水層を形成する方法です。覚えてほしいのは、塗膜防水において一般的に使用される塗料として「ウレタン防水」と「FRP防水」があります。
ウレタン防水
ウレタン防水はウレタン樹脂を主成分とする塗料を使用して行われる防水方法です。ウレタン樹脂は耐候性や耐薬品性に優れており、塗布後に硬化し柔軟性のある膜を形成します。ウレタン防水は屋上やバルコニー、床面などの水密性を確保するために広く使用されています。耐久性があり機械的な負荷にも強い為、長期間にわたって防水効果を発揮します。
FRP防水
FRP防止はガラス繊維を含んだ樹脂を塗布または敷設して行われる防水方法です。ガラス繊維によって強度が増し樹脂によって防水性が向上します。FRP防水は主に屋上やプール、貯水槽などの大規模な水密性が求められる場所で使用されます。耐久性があり耐候性や耐薬品性にも優れています。
アスファルト防水
アスファルト防水は、屋上や建物の防水工事において使用される一種の防水方法です。アスファルトは石油由来の黒色の粘性のある物質であり、その特性を利用して防水効果を実現します。特徴としては高い防水性能、施工の容易さ、メンテナンスの容易さなどが挙げられます。
最後に
ここまで紹介したように屋上防水は様々な施工があります。また、屋上防水について記事を読む前よりは知っていただけたかと思います。防水工事でも様々な施工方法があるので用途に合った屋上防水を行ってください。
屋上防水工事のご相談は、是非「ホームドクター119番」までご連絡ください！
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