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シロアリ駆除の効果的な対策!被害を最小限に抑える方法とは?

住宅の木材を食べたり、家屋の倒壊まで引き起こすことで有名なシロアリですが、その名の通り「白いアリ」を思い浮かべる方も多いかもしれません。

しかし、実は羽アリになると黒っぽくなるシロアリも存在します。また、シロアリはゴキブリに近い仲間であるという事実は、あまり知られていません。

この記事では、シロアリの生態や見つけ方、さらには効果的な駆除方法について、わかりやすく解説していきます。

シロアリとは?

シロアリは、1つの巣に数万から数百万匹もの個体が集まることがあるため、1匹あたりの被害が少なくとも、集団となれば建物に大きなダメージを与える可能性があります。中には黒い羽アリも存在するため、一般的な黒アリと見分けが難しく、被害に気づく頃には既に手遅れになっているケースも少なくありません。

ここでは、シロアリの生態や種類、そしてクロアリとの見分け方などについて詳しくご紹介していきます。

種類

現在、日本で確認されているシロアリはなんと22種類もいます。この中でも特に家屋に損害を与えるのはイエシロアリとヤマトシロアリになっています。

項目 イエシロアリ ヤマトシロアリ
体長 12~16mm(翅を含む) 7~10mm(翅を含む)
羽アリの見た目 体は黄褐色
羽が乳白色または淡黄色
体は黒褐色で前胸背板が黄色
羽は淡い黒色
兵アリの見た目 (頭)卵型 (頭)長方形
分布 温暖な沿岸地域 ほぼ日本全土
生息場所 屋根裏や床下、地下 浴室、台所など水回りの床下、湿って腐りかけている木材など
コロニー 大きな塊の巣をつくる 餌場と巣を兼ねている

シロアリの巣を見つけた場合、内部には目立った特徴を持たない働きアリが大多数を占めており、そのためイエシロアリかヤマトシロアリかを見分けるのは非常に難しいです。しかし、羽アリや兵アリは外観に違いがあるため、運良く発見できれば種別の判別がしやすくなります。

ヤマトシロアリの羽アリは主に4~5月のお昼頃に飛び立つのに対し、イエシロアリの羽アリは6~7月の夕方から夜にかけて活動する傾向があります。

生態

シロアリは、その名前に「アリ」が含まれているものの、実際にはアリとは異なり、ゴキブリ目シロアリ科に分類される昆虫です。基本的に、1つの巣には王と女王がそれぞれ1匹ずつ存在し、卵を産むのは女王だけです。

卵が孵化すると幼虫となり、成長したほとんどの個体は働きアリとして活動し、一部は兵アリに分かれます。働きアリは巣の構築、食糧の収集、幼虫の育成などを担い、兵アリはクロアリなど外部からの脅威に対して巣を守ります。なお、女王に近い位置にいる兵アリほど若い傾向があり、巣の最前線で活躍するものは年齢が高いとされています。

また、コロニーが成長すると、全体のごく一部が羽アリとなり、飛び立って雄と雌がペアになり着地します。着陸後、彼らは羽を落として新たなコロニーを作るのです。

クロアリとの違い

シロアリとクロアリは、名前や外見が似ているものの、全く異なる生物です。クロアリは住居内の食材を運び出すのに対し、シロアリは木材を食べる習性があります。

見た目も違い、クロアリの触角はL字型で胴体にくびれがありますが、シロアリの触角は球体が一直線に並び、胴体は均一な太さです。羽については、両者とも4枚持っていますが、クロアリの後ろ羽は小さく、シロアリは前後ともほぼ同じ大きさで、シロアリの羽は簡単に取れるのが特徴です。

さらに、生物分類上、シロアリはゴキブリ類に属するのに対し、クロアリはハチと近い関係にあります。

 

シロアリが起こす被害

シロアリ被害には、どのようなケースがあるのでしょうか。一般には建物の木材を侵食するイメージが強いですが、たとえば、近年日本で増加している外来種のアメリカカンザイシロアリは、小屋の組材まで食べてしまいます

つまり、シロアリの種類によって被害の部位や規模が大きく異なるのです。以下はヤマトシロアリとイエシロアリ別による被害の比較です。

ヤマトシロアリ

ヤマトシロアリは、湿気を含む木材から栄養と水分を摂るため、浴室や台所の床下など湿度が高い場所に被害が集中しがちです。風呂場、トイレ、キッチンなどでその被害が顕著に現れ、雨漏りや水漏れがあると2階や天井裏まで進出し、木部を侵食する場合もあります。また、断熱材とコンクリートの隙間を経由して建物内部に侵入してくることもあるのです。

イエシロアリ

イエシロアリは、非常に高い繁殖力を持ち、1つのコロニーに100万匹もの個体が存在する場合もあります。その数の多さに加え、食欲が旺盛なため被害が急速に広がります。餌場自体が巣になっており、環境が劣化すると巣ごと移動し、広範囲にわたって被害を及ぼすのです。また、古い木材よりも新しい木材を好む傾向があり、実際に家屋が倒壊する事故も報告されるなど、非常に危険な種とされています。

 

シロアリがいるか確認する方法

自宅にシロアリが潜んでいるかどうかを確かめたい方も多いと思います。ここでは、シロアリの存在を見つけるための方法をご紹介します。

蟻道

蟻道とは、シロアリの巣を見つけるための重要な手がかりです。土で作られた細長い通路のようなもので、床下や水回りなど、湿気が多い場所に形成されることが多いです。この蟻道を壊して中を確認すると、シロアリが潜んでいるかどうかがわかります。もし蟻道と共にシロアリを発見した場合は、その周辺で木材の食害が進んでいる可能性が高いと考えられます。

家への被害

シロアリがいる家では、床が軋んだり、壁や柱から中が空洞になっているような音が聞こえることがあります。これは、床を支える木材や柱の内部がシロアリに食われ、変形してしまうためです。最近の住宅では、壁の隙間を小さくする設計が増えていますが、もし叩いたときに空洞のような音がする場合は、木材がシロアリによって侵食されている可能性が高いと考えられます。

羽アリの出没

羽アリは通常、最大でも数百メートル程度しか移動しません。そのため、自宅周辺で多数の羽アリが確認できれば、とても近くに巣がある可能性があります。直接羽アリを見かけなくても、落ちた羽が多量に散らばっていれば、同様に巣の存在が疑われます。また、シロアリの天敵であるクロアリが見られる場合は、シロアリ自体を狙っている可能性があるため、注意が必要です。

 

シロアリの駆除と対策

シロアリを発見と判断されたら、迅速な対策が不可欠です。以下では、市販の専用薬剤を利用した駆除方法と、専門業者に依頼する際のメリットについてご説明します。

市販のシロアリ専用薬剤

家庭で対処する方法としては、液体薬剤を散布する方法と、土中にベイト剤を埋め込む方法の2つが挙げられます。液体薬剤を使う場合は、被害箇所のみならず、リスクのある木部全体にしっかりと散布する必要があります。対して、ベイト剤は建物の周囲に設置するのが効果的です。

害虫駆除業者への依頼

「自分で薬を購入して駆除すれば費用は抑えられるのでは?」と考える方もいるかもしれませんが、自力で対策を行うと、どうしても完全に駆除できないケースが多いです。

理由として、薬剤を散布すべき正確な場所にしっかりと届いていなかったり、シロアリが侵入している箇所を正確に特定できなかったりする点が挙げられます。

また、シロアリの種類ごとに適した駆除方法が異なるため、適切な処置がなされなければ十分な効果を得られず、結果として家屋への被害が拡大してしまう可能性もあります。

そのため、シロアリの駆除は専門業者に依頼することが推奨されます。業者を選ぶ際は、事前にしっかりと説明を行い、納得のいく見積もりを提示してくれるところを選ぶと安心です。