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天井ドタバタ終わらせる!イタチ駆除をプロに頼む前に読む話

イタチが屋根裏などに侵入すると、夜間の足音や糞尿による強烈な悪臭、断熱材や配線の破損など多様な被害が発生します。

また、保存中の食品が食い荒らされたり、家電・家具がかじられたりするケースも報告されており、イタチが保有するノミ・ダニや病原体によって家族やペットが感染症にかかるリスクも指摘されています。

✅ 屋根裏や天井裏で「ドタドタ」「カサカサ」といった夜間の物音が聞こえる
✅ 屋根裏・床下に細長い黒い糞や尿染みが溜まっている
✅ 動物特有の強烈な獣臭やアンモニア臭が室内に充満する
✅ 断熱材や電気配線がかじられたり、穴が開いた跡がある
✅ 侵入口周辺に足跡や体毛が付着している

これらの症状が複数見られる場合は、イタチが住み着いている可能性が非常に高いと言えます。

 

イタチの特徴と侵入経路

イタチは非常に細長い体つきで、体高のわずか数cmの隙間でも自由に通り抜けることができます。基本的には夜行性で、日中は屋根裏などで休み、夜になると活動を始めるため、人間が寝静まった深夜に騒音が生じることが多い点が特徴です。

嗅覚も鋭い一方で、普段あまり大きな鳴き声を出さないため、侵入に気づきにくいこともあります。

さらに、一度侵入・繁殖場所とした屋根裏には帰巣本能で戻ってくる習性があり、追い出すだけでは再発の原因になります。

 

イタチが戸建てに侵入する主な経路

屋根や壁の隙間:瓦のズレ、ひび割れ、屋根の破損箇所など
換気口・通風口:網目が粗い換気口や換気扇、通気口の隙間
配管周り・室外機:エアコン導入部まわり、給排水パイプ・配管の穴
床下や物置への入口:床下点検口や小屋裏などの出入り口

イタチは体幅3cm程度さえあれば通れるため、建物のわずかな傷みや穴から侵入します。屋根や外壁、配管まわりは定期的に点検し、隙間や破損がないかチェックしましょう。

 

自力で行える対策方法

自分でできるイタチ対策としては、主に次のような手段があります:

忌避剤・臭いで追い出す

イタチは強い匂いを嫌うため、市販の忌避剤や漂白剤(カルキ)、木酢液、お酢、燻製肉などを使用して追い出します。使い捨ての布に染み込ませて侵入口周辺に置くと効果的です。また、強い光(懐中電灯やLEDライト)や金属音も嫌う習性があります。家の前にイルミネーション用の電飾を置いたり、アルミホイルや不要なCDを吊るして光や音の反射・雑音を発生させると、イタチが近寄りにくくなります。

侵入口の完全封鎖

イタチを追い出した後は、再侵入を防ぐために屋根・壁・配管などの隙間を丁寧に塞ぎます。金網やパンチングメタルで換気口や破損箇所を覆い、コーキング材で小さな穴をふさぐなど、隙間を物理的に封鎖します。イタチは細い隙間も通れるため、封鎖は「3cm以下の隙間がない」ことが目安です。また、家周りで食品を屋外に置いたままにしない、生ゴミをきちんと蓋付き容器で保管するなど、イタチを誘引する要因を減らすことも重要です。

捕獲器の設置

自力でどうしても捕獲したい場合は、小型動物用の箱罠(捕獲器)を利用します。エサ(ペットフードや果物など)を仕掛け、イタチが引き付けられると扉が閉まる仕組みです。くくり罠やトラバサミは他の動物や人に危害を与える恐れがあり、多くの自治体で使用が禁止されているので注意してください。ただし、イタチは「鳥獣保護管理法」によって保護対象となっているため、無許可で捕獲や駆除を行うと懲役・罰金などの法的罰則が科されます。箱罠を使う場合も、必ず自治体の許可を得てから実施しましょう。

清掃・消毒

イタチが残した糞尿や巣材は細菌や寄生虫の温床となるため、速やかに清掃・消毒します。使い捨ての手袋・マスクで糞尿を回収し、消毒用アルコールや漂白剤で床や壁を拭きましょう。被害が広範囲に及んでいる場合は、専門業者に依頼してフン清掃や消毒を行ってもらうと安心です(業者費用は後述)。

 

専門業者に依頼する場合の費用目安

作業内容 参考価格(税込) 備考
罠設置・点検 設置:約27,500円~点検・エサ交換:1回 約3,850円~ 捕獲用箱罠の設置と定期点検
捕獲・回収 1匹あたり 約22,000円~ 捕獲後の回収作業を含む
侵入口封鎖 1箇所あたり 約16,500円~ 穴・隙間の補修。位置や数で変動
死骸・糞尿の回収 約16,500円~ 駆除後の死骸や糞尿の除去
清掃・消毒 屋根裏全体で3万円以上 範囲や汚れ具合によって増減

たとえば、スタッフ1名で屋根裏に罠を設置し、2週間かけて1匹を捕獲した場合の概算費用は約5万~6万円となります。ここに複数回の現地調査や侵入口の完全封鎖、清掃・消毒などを追加すると、費用はさらに数万円~十数万円上乗せされる可能性があります。

 

業者の選び方と注意点

信頼できる駆除業者を選ぶには、以下のポイントを参考にしてください。

項目 チェック
相見積もりを取る少なくとも3社以上から見積もりを取り、料金や作業内容を比較している
費用の内訳を確認罠設置、捕獲、侵入口封鎖、清掃・消毒などが見積書に明確に記載されている
極端に安すぎる業者を避ける1万円など不自然に低価格な「一式」見積もりは注意
作業範囲を確認追い出しのみか、捕獲・封鎖・消毒まで含むかを把握している
対応スピードを確認作業開始までの日数、人員体制(複数名対応か)を確認済み
保証の有無を確認再発時の無料対応や期間保証の有無を把握している
評判を調査口コミ・実績・地域の評判を事前にチェックしている

 

放置した際のリスク

イタチを放置すると、被害はさらに深刻化する恐れがあります。特に春~初夏は繁殖期で、屋根裏で子イタチが増えると騒音や糞尿被害が急速に拡大します。糞尿が増えるとノミ・ダニの発生が加速し、臭いも一層強くなって住宅や家具に染み付いてしまいます。さらに、イタチが保持する病原体による感染リスクも無視できません。

また、法律面でも注意が必要で、許可なくイタチを捕獲・殺処分すると1年以下の懲役や100万円以下の罰金が科されます。自力で安易に捕獲しようとせず、被害が疑われたら速やかに専門業者に相談することが、安全かつ確実な対策につながります。

以上の対策を参考に、早期にイタチ被害を発見・対処すれば、被害の拡大や再発を防ぎ安心して生活できる環境を守ることができます。各種チェックリストや手順を活用し、必要に応じて専門家の力も併用しながら対策を進めましょう。