屋上の防水工事・ベランダ防水工事の種類と費用相場は?FRP・ウレタン・シート防水の特徴
屋上防水工事・ベランダ防水工事の種類と費用相場は?FRP・ウレタン・シート防水の特徴・・・
皆さんの身近にあるビルやマンション工場などの建築物には全て水の侵入を防ぐ防水工事が施されています。
例えばビルやマンションなどの屋上、ベランダ、バルコニー(ルーフバルコニー)がそうです。
しかし防水工事と一言で言っても実はその種類は様々。
施工場所によって採用する工法は異なりますし、もちろん値段にも差はあります。
というわけで本日は防水工事に関するお話をしたいと思います。
ここでは皆さんが意外と知らなかった情報をお届けできるかと思うので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
目次
建物の寿命を延ばすためにも防水工事は必要
法令で建物の耐用年数は鉄筋コンクリート造が47年、鉄筋鉄骨コンクリート造が60年と言われていますが、定期的にメンテナンスを行うことで耐用年数を過ぎても建物の劣化を遅らせ、長く使用することが可能となります。
そしてその寿命を延ばす鍵にもなっているのが『防水工事』です。
例えば建物の屋上で考えると、屋上は毎日紫外線や雨、風の影響を受けているため築年数が古くなるにつれて防水機能が低下していきます。
そして防水機能が低下するにつれて雨漏りのリスクが高くなり、雨漏りが起こると建物内部が腐食され最悪の場合防水層から侵入してきた水が原因となってカビや菌が発生する可能性も出てきてしまいます。
特にカビはアレルギーや喘息を引き起こす要因ともなるため、建物だけでなく人体にまで悪影響を及ぼす可能性があります。
そのため、これらの事態を避けるためにもしっかりと防水工事を施して建物の状態を維持することが大切なのです。
そして、防水工事は主に4つの工法に分けることができるのですが、それぞれ特徴が異なるのでこれから説明していこうと思います。
また、どういった場所に施工するのかも合わせてお話するので、違いを確認してみてください。
① ウレタン防水(耐用年数:約8~12年)
ウレタン防水は防水工事の中でも特に人気があり、屋上やベランダ、バルコニーの施工に用いられることが多く、工期は大体3日~10日です。
ウレタン防水にはポリイソシアネートが主成分の主剤とポリオールが主成分の硬化剤を合わせた液状の材料を使用するため、複雑な形状の場所でも継ぎ目なく均一に仕上げられるという利点があります。
また、既存防水層の上からでも塗ることが出来るため、重ね塗りを行って弾性を高めることも可能ですが、各工程で乾燥に時間がかかることから工期は比較的必要になるため、人通りの多い箇所には不向きかもしれません。
加えて、他の防水工法と比べると耐用年数が短いのでメンテナンスもこまめに行う必要があります。
ちなみにウレタン防水の中にもさらに「密着工法」と「通気緩衝工法」という2つの工法に分けられています。
【密着工法(耐用年数:8~10年)】
密着工法は通気緩衝工法とは違ってウレタン防水塗料を既存の下地の上に直接塗布し防水層を作成する工法です。
この工法は比較的新しい建物の防水に適しており、既存の下地がウレタン防水の場合に使用します。
また、密着工法は通気緩衝工法よりも費用が安価で業者にもよりますが1㎡あたり2000円前後の差が出ることもあります。
【通気緩衝工法(耐用年数:10~12年)】
通気緩衝工法とは下地の上に溝のある「通気緩衝シート」というシートを張り付け、その上からウレタン防水塗料を塗布する工法です。
この工法は下地がコンクリートの場合使用されます。
その理由はコンクリートが下地の場合、密着工法だとコンクリートから発せられる蒸気で防水層の内部に膨れが発生するからです。
しかし通気緩衝工法であれば使用するシートの通気性能によって蒸気を逃がして膨れを防ぐことができます。
ウレタン防水のメリット・デメリット
ウレタン防水のメリットとデメリットをまとめたものが以下になります。
メリット | デメリット |
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② シート防水(耐用年数:約10~15年)
シート防水は、防水シートを接着剤などで貼り付ける工法のため、一度に広い面積に施工することが可能で、工期は大体2~4日です。
主な施工場所はビルやマンションなどの屋上になります。
また、シート防水には「塩ビシート防水」と「ゴムシート防水」があります。
【塩ビシート防水】
塩ビシート防水では塩化ビニール樹脂でつくられた防水シートを使用します。
特徴としてはシート自体が柔らかいため、施工しやすく既存防水層があっても上から被せることが可能です。
また、熱や紫外線、オゾンに優れた耐久性を持っており、鳥の被害も受けにくいといったメリットもあります。
【ゴムシート防水】
ゴムシート防水では合成ゴム系の防水シートを使用します。
特徴としてはシート自体高い伸縮性を持っており、低コストかつ工期も短く済ませることが出来ますが、複雑な形状には向いていなく、シートが薄いため塩ビシート防水より耐候性に劣ります。
そのため、応急処置向けの防水工事と言えるでしょう。
シート防水のメリット・デメリット
シート防水のメリットとデメリットをまとめたものが以下になります。
メリット | デメリット |
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③ FRP防水(耐用年数:約10~15年)
FRPとはFiber Reinforced Plasticsの略で、日本語で言うと繊維強化プラスチックのことを言います。
そしてそんな繊維強化プラスチックを使用したFRP防水は軽量かつ耐久性にも優れており、保護層が不要という特徴があります。
また、プラスチックであるがゆえにリサイクルは難しいといった短所はあるものの、硬化がとても早く出来上がりは継ぎ目のないシームレス層となる他、施工作業自体1~2日程度で完了するという利点があるので、多くの場で採用されているのも事実です。
主な施工場所としては熱や薬品による劣化も起こりにくく衝撃にも強いことから、薬品層やベランダ、バルコニーに使われることが多いと言われています。
FRP防水のメリット・デメリット
FRP防水のメリットとデメリットまとめたものが以下になります。
メリット | デメリット |
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④ アスファルト防水(耐用年数:約15~25年)
アスファルト防水はシート状のルーフィング(合成繊維不織布にアスファルトを含ませてコーティングしている)を複数枚貼り重ねて形成し、工期は大体5~7日になります。
特徴としては歴史が古く施工品質も安定しているため、信頼性が高いという利点があります。
また、防水層が厚いため水密性が高いのも特徴の1つです。
その反面アスファルト防水は高熱で溶かす必要があるため、施工中には煙や臭いが発生するという難点もありますが、最近ではそれも改善されつつあり以前よりも臭いの発生は抑えられています。
ちなみにもっと細かく話すとアスファルト防水はさらに「熱工法」「トーチ工法」「常温工法(冷工法)」という3つの工法に分けられています。
熱工法
熱工法は、220~270℃まで熱して液状になったアスファルトを施工部分に流し込み、その上に“ルーフィング”と呼ばれる防水シートを張り付け、その工程を何度か重ねる工法です。
防水シートとアスファルトを重ねることでも防水性能を高めているのですが、この工法を用いる場合はアスファルトを溶かす「溶融窯」という専用の大型機械を現場まで持ち運ぶ必要があります。
トーチ工法
トーチ工法は、アスファルトが含まれた特殊な防水シート(改質アスファルトルーフィングシート)を熱して溶かしながら下地に張り付けていく施工方法です。
熱工法同様にアスファルトを熱によって溶かす点は共通していますが、トーチ工法では手持ちの専用バーナーを使用するため熱工法に必要な大型機械を用意する必要がありません。
また、アスファルト特有の臭気がそこまで強くないものの、バーナーでの炙りが足りないとシートが剥がれ雨漏りの原因を招くため、依頼する業者の技術力に仕上がりが左右されます。
常温工法(冷工法)
常温工法とはアスファルト防水の中でも熱を使用せず、改質アスファルトルーフィングシートを何枚も貼り重ねる工法です。
別名冷工法とも呼ばれています。
トーチ工法同様に施工時の臭気が強くなく、騒音もほとんど発生しません。
この工法は主に屋根に用いられることが多く、火も使用しないため環境にも優しいという特徴があります。
アスファルト防水のメリット・デメリット
アスファルト防水のメリットとデメリットをまとめたものが以下になります。
メリット | デメリット |
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防水工事を行うタイミングとは
「もしかしたらもう防水工事をやらなければいけないのかもしれないけどタイミングがいまいちわからない…。」
こう思う方も少なくはないのではないでしょうか。
ここで、いつ頃防水工事を行った方が良いのかや、1年の中で適した季節はあるのかについてお話しておきます。
防水工事を行う時期について
一般的に防水工事のメンテナンスを行う時期は築10~15年だと言われています。
理由はその頃から防水の劣化が始まるからです。
【劣化症状】
劣化症状としては、防水加工部分に雑草が生えたり、ひび割れや剥がれ、膨れなどが生じます。
そうなった状態では本来の防水性を発揮することができなくなるので、少しでも症状が見られたら早めにメンテナンスを行うようにしましょう。
また、行った防水工事の耐用年数を見て工事の周期を決めるのも1つの手です。
ちなみにこれらの問題を放置し続け、防水工事を先延ばしにしているとさらに状態は悪化してしまい、劣化した防水層に水が入り込んで雨漏りを招くことになります。
そうなってしまうと木材自体が腐朽し、防水工事のみでなく木材の交換まで行う必要も出てきてしまい費用と期間がその分かさんでしまうため、劣化が進む前にメンテナンスを行うことをお勧めします。
防水工事を行うのに好ましい季節について
防水工事は1年中行うことが出来ますが、その中でも特に好ましい季節が春と秋。
その理由は暑すぎず寒すぎずといった気候にあります。
なぜ暑すぎない方が良いのかというとシート防水の場合熱で伸びてしまう可能性があるからです。
また、ウレタン防水やFRP防水など、防水工事の過程では防水材を乾燥(硬化)させる工程が必要な工法の場合、寒すぎると防水材が乾燥する前に凍ってしまうことがあります。
そのため、これまでは適度な気温下で行うのが良いとされていたというわけです。
ただ、現在の防水材はそのような事態になりにくいよう改良されており、春や秋でなくても防水工事が出来るようになっていますのでご安心ください。
防水工事の費用相場について
防水工事を行うタイミングが分かったところで気になるのが費用なのではないでしょうか。
防水工事は工法によって費用相場も変わってくるため、簡単にまとめておきます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
工法別費用相場 | |
---|---|
ウレタン防水 | 2,500円~7,000円/㎡ |
シート防水 | 3,500円~8,000円/㎡ |
FRP防水 | 5,000円~8,000円/㎡ |
アスファルト防水 | 5,000円~8,500円/㎡ |
このように費用相場はまちまちなのですが、施工する場所や劣化具合、お願いする業者によって実際かかる費用が異なってくるため、あくまでも目安としてとらえておいてください。
防水工事を行う際は必ずプロに実際状態をみてもらって適した工法を選んでもらいましょう。
当社の防水工事の費用例を紹介
ここで、当社の費用目安についてもお話しておきます。
当社の防水工事費用は約1㎡あたり2,000円~となっております。
また、施工場所によっても費用は異なるのですが、ベランダ防水工事と屋上防水工事を例に挙げておきますのでご確認ください。
ベランダ防水工事 | 屋上防水工事 | |
---|---|---|
ウレタン防水 | 60,000円~ / 1ヶ所 | 220,000円~ / 1ヶ所 |
FRP防水 | 80,000円~ / 1ヶ所 | 225,000円~ / 1ヶ所 |
塩ビシート防水 | 120,000円~ / 1ヶ所 | 325,000円~ / 1ヶ所 |
例えば屋上防水工事の平均的な相場と比べてみると、一般的に屋上の面積が200㎡で約100~180万円だと言われているのですが、当社の場合ウレタン防水が業界最安値の50㎡あたり22万円なので、200㎡でも88万円と平均相場をかなり下回っています。
また、火災保険利用をすることで自己負担額ゼロの工事を行うことも可能なので、詳しくはお問い合わせください。
防水工事を請け負う業者の種類について
防水工事を請け負う業者は主に以下の3つです。
- リフォーム会社
- 塗装業者
- 防水業者
これらの業者にはそれぞれ違った良さがあるのですが、防水工事を依頼する側は意外と業者ごとの違いを知らずに選んでしまう事が多いです。
「そんなことならこっちの業者に依頼すればよかった…」
なんてことも少なくありません。
防水工事を依頼する前には防水業者の違いを知ることが大切なので、これから業者ごとの特徴を説明していきます。
リフォーム業者
リフォーム業者は防水工事に限らずあらゆるリフォーム工事を専門に対応してくれます。
防水工事の依頼自体は出来るものの、実際の施工はリフォーム業者ではなく、その下請け業者や協力会社が行うことが一般的です。
そのため、リフォーム業者へ払う費用にプラスして仲介料金も発生するため、施工費用が高くなりがちになります。
ただし、名の知れているリフォーム業者への依頼は保障面での安心感はあるということで、保険をかけるという意味では依頼するのに適しているでしょう。
塗装業者
塗装業者は外壁や屋根塗装を専門として行っている業者です。
塗装の専門知識やスキルが高いため、防水工事の中のウレタン防水やFRP防水といった「塗膜防水」を任せることが出来、費用も低価格で対応してもらえることが多いです。
ただし、塗装以外の防水工事には対応していないため、塗膜防水以外の依頼がしたい場合は塗装業者以外を選ぶようにしましょう。
また、「塗膜防水が出来る」というだけで防水に関する専門性が高いわけではないので、その点を頭にいれた上で依頼するかどうか考えてみてください。
防水業者
防水業者はマンションの屋上やベランダ、バルコニーなど様々な場所の防水工事を専門に扱っている業者です。
防水に関する知識や経験が先ほど挙げた業者の中でも断トツであり、防水工事のプロフェッショナルということからどんな工法であっても安心して依頼することが出来ます。
ただし、防水業者はそもそもリフォーム業者や塗装業者と比べると会社自体の数が少ないため、依頼するとなった時に少々見つけにくいという点があります。
とはいえ、リフォーム業者のように下請け業者などに施工を依頼するわけではないため、費用は安く済ませることが出来ます。
仕上がり良く、そして費用も抑えたいとなった場合、防水業者はこの中で1番お勧めの業者と言えるでしょう。
参考:施工管理 システム(リフォーム・工務店向け)| 建築業界の業務管理なら【アイピア】
防水工事を依頼する業者選びのポイント
防水工事を請け負っている業者を先ほど紹介しましたが、業者を選ぶのってどの点で見たら良いか結構難しいですよね。
ネットに載っている業者ランキングを参考にするのも方法の1つではありますが、経験や専門知識に乏しい業者に依頼してしまうとすぐに雨漏りが再発したり、希望通りの施工をしてもらえない場合もあるため注意が必要です。
そこでこれから業者選びの際に見て欲しいポイントを4つほど紹介します。
業者選びに悩まれている方は是非こちらを参考にして納得のいく選択をしていただければと思います。
業者の実績を確認する
1つ目のポイントは「業者の実績を確認する」です。
防水工事を請け負う業者の中には施工経験が少ない業者もおり、依頼する業者によって仕上がりに大きな差が生じます。
そのため、業者を選ぶ際は今までそこがどのような工事を行ってきたのか、実績はどうなのかについて見るようにすると良いでしょう。
実績の確認は業者の公式ホームページで公開されていることが多いので、一度インターネットで調べてみると早いかもしれません。
また、たとえ実績が公開されていなかったとしても、創業年数や資格を保有している職人がいるかどうかも判断基準として見ることが出来ます。
相見積もりを取る
2つ目のポイントは「相見積もりを取る」です。
希望通りの施工や悪徳業者への依頼を防ぐためには複数社の見積書の内容を比較して検討することが重要です。
より優良な業者を選ぶためには相見積もりの件数として少なくても3社は取るようにすると良いでしょう。
また、見積もりを取った際、工事費用や施工内容などの説明を項目ごとに詳しく行ってくれる業者は信頼することが出来ます。
あまりにも見積もりに記載されている内容が漠然とている場合は実際の費用より水増しされている可能性もあるため注意が必要です。
担当者が丁寧な対応をしてくれるか
3つ目のポイントは「担当者が丁寧な対応をしてくれるか」です。
業者の担当者が防水工事の工法や施工時の進め方、メンテナンス方法などを依頼者が理解出来るまで丁寧に説明してくれる場合、安心して任せることが出来るのでどういった対応をしてくれるのか良く見るようにしましょう。
いくら説明をしてくれたとしても専門用語を多用していたり、こちらの要望に目を向けてくれない対応だった場合は信頼性に欠けますし、施工期間に疑問点や相談をしにくくなってしまいます。
そのため、こちらの視点に立って要望や予算をしっかりと確認してくれる業者は優良だと言えるでしょう。
アフターフォローの有無を確認
4つ目のポイントは「アフターフォローをしてくれるか」です。
防水工事の業者選びの際には、施工後のアフターフォローの有無やその期間が何年保証なのかについて確認しておくようにしましょう。
施工してもらった防水層とはそこから約10数年付き合っていくものなので、アフターフォローがある業者の方が好ましいです。
また、アフターフォローがあれば安心ということではなく、その内容もしっかり確認するようにしましょう。
たとえアフターフォローを行っているところでも内容によっては保証対象外の場合もあるため、どういった場合が対象となるのかや、定期的にメンテナンスを行ってくれるかなどは事前に知っておくと後々「こんなはずじゃなかった」という事態に陥ることを防げます。
ちなみに、施工後に依頼した業者が倒産となってしまった場合、基本的にその時点で保証制度も無効となってしまいます。
そのため、この点においても業者の信頼性や実績を見ておくことが必要となってくるのです。
自分で防水工事を行うか考えている方へ
ここまで業者に依頼した場合で話を進めてきましたが、中には工事費用を少しでも抑えたいから自分でやろうと考える方もいるかもしれません。
そんな方に向けてぜひ自分で防水工事をやることのメリットとデメリットを知っておいていただきたいのでお話しておきます。
自分で行うメリットは何といっても工事費用を安く済ませられるということです。
また、しっかりとした業者に依頼できなかった場合手抜き工事や高額費用の請求をされる恐れもありますが、自分で行うとなればその心配もありません。
その反面、やはり素人とプロの業者とでは防水工事の専門の技術力や経験年数に大きな違いがあるため、失敗したり防水がすぐに剥がれたりアフターケアを受けられないといったデメリットがあります。
業者に依頼した場合は、もし完成後すぐに防水が剝がれてしまってもほとんどの業者が無償で補修してくれますが、自分で行った場合はまた材料を揃えてやり直す必要があるため、時間もその分余計にかかってしまうのです。
また、あまりにも専門性の高い工事となると素人で行うのは困難になりますので、劣化が進みすぎている場合は業者に依頼することをお勧めします。
メリットとデメリットについては以上になりますが、自分で防水工事を行うかどうか考えていた方は上記を踏まえた上でどうするかを検討してみてください。
参考:施工管理 システム(リフォーム・工務店向け)| 建築業界の業務管理なら【アイピア】
まとめ
というわけで今回は防水工事に関するお話をしてみました。
防水工事がなぜ必要なのか、工法や費用の違い、業者選びのポイントなどなどおわかりいただけましたでしょうか。
今回お話したことをまとめてみます。
- 防水工事は建物の寿命を延ばすために必要
- 防水工事は主に「ウレタン防水」「シート防水」「FRP防水」「アスファルト防水」の4つに分かれている
- メンテナンスを行うタイミングは築10~15年(防水層の耐用年数で見ても良い)
- 費用は工法や施工場所、依頼する業者によって変動する
- 防水工事を請け負う業者は主に「リフォーム業者」「塗装業者」「防水業者」の3つ
- 業者選びのポイントは「業者の実績確認」「相見積もりを取る」「担当者の対応が丁寧かどうか」「アフターフォローの有無と内容確認」
- 工法によっては自分で行うことも出来るが、業者に依頼した方が総合的にお勧め
人間と同様に建物も寿命を延ばすためには定期的なメンテナンスが必要です。
現時点で防水工事をお考えの方や、すぐは必要ないけど話を聞いてみたいという方はいつでもお気軽に「ホームドクター119番」までご相談ください!